縄文杉のトレッキングは、太古の歴史を間近で感じられるのでおすすめです(^^)

屋久島の縄文杉について

ウィルソン株に到着

大株歩道入口から急な山道を、息を切らせながら登る。体中から汗が噴出してくるのが分かる。

屋久島の縄文杉

40分ほど登っただろうか。ようやくウィルソン株に到着する。たくさんの人たちが写真撮影をしたり一息ついている。

ウィルソン株は江戸時代の切り株跡らしく、中は広々とした空洞になっている。信じられないくらいデカイ!!6畳のワンルームくらいの広さがあるんじゃないかな。

トレッキング

ウィルソン株の中から上空を見上げる。中の広さを写真に収めようとしたけど、なかなか伝わらないかもしれない。ここに入っているみんなが、その広さにビックリしているのが分かる。

実はウィルソン株の周辺は、世界遺産に登録されてはいない。これから先の縄文杉周辺が、正確には世界遺産指定地区なのだ。

ついに縄文杉とご対面!

ウィルソン株を出発すると、長く急な階段がいくつか現れる。縄文杉までの最後の登りと思って、汗をぬぐいながらがんばって登る。

屋久島登山

ついに縄文杉に到着した。一目見て明らかに他の屋久杉との違いが分かる。

樹齢1,000年を越えないと表れないという、幹の表面のコブがいつくもある。 遠目から見ても、縄文杉の幹の太さが半端じゃなくて、よくここまで成長できるなあと驚く。

縄文杉

縄文杉は高さもすさまじくて、とてもコンパクトカメラでは収まりきらない。誰が縄文杉を最初に見つけたんだろう?そして、どうして縄文杉と名づけたんだろう?

もし人目に触れることがなければ、もっと成長の過程が早まったかもしれないと考える。 もっと近くで縄文杉を感じたい。実際に手を触れてみたい。

だけどそれは人間の勝手というもので、観光客に根を踏まれ、土が固まってしまえば、 縄文杉の成長を阻害してしまうだろう。

人間の寿命は長くても100年程度。3,000年生き続けるということがどういうことなのか、何を意味するのか想像がつかない。

寿命が長ければ、それだけ辛い経験もたくさんあったはず。雷、台風、地震、山火事、土砂崩れ、野生動物の攻撃、人間の伐採・・・

多くの屋久杉が切り倒され、枯れはて、樹命を全うするのを見てきた縄文杉。今どういう気持ちで、この場所にたたずんでいるんだろうか。

こうやって太古の歴史を間近で感じられることは、すごくうれしい。その反面、縄文杉のような世界の財産を守りつづけていくことは難しいことだと思った。自然とのかかわり方、どの程度自然に干渉していくかは、今後もずっと試行錯誤が続いていくのだろう。

ヤクシカに出会う

ヤクシカ

縄文杉も堪能したことだし、お昼ご飯を食べることにした。梅の入ったおにぎりが、何ともいえずおいしくて、体に染み渡る。

お昼を食べているところに、ヤクシカが接近してきた!人間をあまり警戒していないようで、おびえている様子もない。

世界遺産 縄文杉近くの水場の水の流れ
(クリックすると音が出ます。)

小さな小鹿で、何ともかわいらしい。最近は屋久島にも観光客が多くなってきたので、食料目当てで近づいてくるのだろう。

縄文杉のコースタイム

参考までに、私が記録していた縄文杉までのコースタイムを載せておきます。

<縄文杉トレッキング 参考コースタイム>

620/645 荒川登山口
725/735 迎橋
810/820 楠川分かれすぎ休憩所
945/1010 ウィルソン株
1105/1215 縄文杉
1320/1335 ウィルソン株
1440/1450 三代杉
1600 荒川登山口
※左の数字が到着時間、右の数字が出発時間です。

縄文杉まで、行きは4時間20分、帰りは3時間45分かかりました。往復で8時間ですね。

縄文杉トレッキングは健脚者向けのコースといえます。かなり長時間歩くので、しっかりした装備を用意しておくことをおすすめします。

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